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IT系と日常系の備忘録。三日坊主。

2015年、羊はWindows Phoneの正夢を見た

Windows Phone / Windows 10 Mobile Advent Calendar 2015の2日目の記事です。

2015年ももうあと少しでおしまいですね。

昨年のWindows Phone Advent Calendarで私はこんな記事を書いていました。

2014年は海外では様々な端末が発売されたものの、日本ではFZ-E1(通称鈍器)というWindows Phoneに近いWindows Phoneではない端末が発売された以外何も進展のない年でした。

それがどうでしょう。今年はマウスコンピュータ社製のWindows Phone端末、MADOSMAが発売されたと思ったら最終的に7社もの企業がWindows PhoneないしはWindows 10 Mobileを搭載した端末を発売すると発表するなど、長かった氷河期を抜けたかのように大きな転換を迎えました。

そんな2015年を大雑把に振り返ってみましょう。

1月~3月

1月

1月はWindows 10 Mobileが発表された月でしたね。
1月21日に行われた「Windows 10: The Next Chapter」イベントで「Windows 10 Mobile」の情報が公開されました。
Windows 10でパソコン向けOSとスマートフォン向けOSが一つになるという話はあったものの、具体的な情報が何も出ていなかった頃でしたが、このイベントで2月に既存のLumia端末向けにInsider Preview版の次世代Windows Phone OSをインストールすることができると発表されました。
このイベントの発表内容はオデさんがまとめられています。
1/21のWindows10イベントの俺的まとめ | 生ける屍

2月

1月のイベントから3週間ほど経過した2月13日、初めてのInsider Previewが公開されました。
スタート画面の背景の変更について賛否両論で盛り上がった記憶があります。最終的には選べるようになりましたね。

2月23日。
日本のWindows Phone史における一つの転換点がやってきました。
この数年間待ちに待ち続けた、Windows Phone端末がついに発表されたのでした。
発表段階では「Windows Phoneベース」だったので、FZ-E1みたいなWindows PhoneのようでWindows Phoneでない端末なのかなと思いましたが、Windows Phoneジャーナリストのつやてざ氏から間違いなくWindows Phone OSを搭載した端末であるという情報があり狂喜乱舞したのを覚えています。

また、2月27日にはfreetelからもWindows Phone端末を発売すると発表が。
昨年までまったく音沙汰がなかったのにこの短期間に夢見ていた話が沸いて降ってきたわけでもうてんやわんやでした。

3月

Insider Previewの対象機種が増えたくらいしかあまりネタはなかったかな・・・?
私個人はせっかく買ったLumia 830が1カ月程度で破損し、大変つらい状況にありました・・・。

4月~6月

4月

1か月ぶりに新しいInsider Previewが公開されました。
このときに確認できて思わずガッツポーズをとったのはマップの状況。
Windows10 for phones での地図 | 生ける屍 Windows Phone 8.xではHere Mapだったために日本国内では白地図のような使えない地図しか見られませんでしたが、このInsider Previewによって10 Mobileでは日本国内ならばbingマップが表示されることが確認できました。
ある意味で来て当たり前のことで一喜一憂してたわけですね(

5月

日本でWindows Phone端末が発売されることを記念して、オデさんが企画したアプリコンテストの発表がありました。
私も審査員兼協賛として参加させていただきましたが、個人でコンテストを企画するオデさんやっぱり頭おかしい。(ほめ言葉)

5月20日にはマウスコンピュータのWindows Phone端末のブランド名が正式に発表されました。
5月30日に東京で行われた「めとべや」という勉強会で発売前のMADOSMAの実機を触れる機会がありましたが、サクサク動く出来の良さに早く発売してほしい・・・!!!と強く思ったものです。

25日にWindows Phoneクラスタをにぎわせたネタが すわ日本でもLumiaを売る布石か!?って思ったものですが残念ながら社員が使うためだけだったようで。
日本で売ってもいいと思うんですけどね。

6月

2日、MADOSMAの発売日が発表されました。

6月18日。
Windows Phoneクラスタが待ちに待った日でした。
とうとう国内で合法的にWindows Phoneを利用できる日がやってきたのでした。
私も当日に受け取ったのですが東京では当日ゲットした人々が集まって喜びを分かち合っていたようで。
f:id:Ovis:20151202004716p:plain (画像はオデさんのブログから)

22日にはfreetelの端末も発表されます。
http://simpedia.jp/sim/articles/news/simpedia/004608/:embed: まさかの2機種。
エントリーおよびミドルレンジ向けと、市場を広げるうえで大事な位置を占めるものです。
IS12Tは初めての機種だというのに馬鹿みたいに高くてつぶれましたが、KATANA 01は予価19800円とMADOSMAより安く手に取りやすいお値段。素晴らしい。

7月~9月

7月

MSの音声アシスタント「Cortana」の日本語版がWindows 10に搭載される予定であることが発表されました。
この段階ではWindows 10 Mobileにどのタイミングで搭載されるかは発表されませんでしたが、10月のInsider Previewで日の目を見ることになります。

8月

あまり目立ったネタはなし。。

9月

www.dospara.co.jp 国内三社目のWindows 10 Mobile搭載端末発表。
ほえー、まさか今年こんなに出てくるとはなぁと思っていたら・・・。

10月~12月

10月

・トリニティ
Acer
VAIO
まさか既存の3社だけではなく新規に3社もWindows 10 Mobile搭載端末の発表があるとは・・・。
去年の自分が聞いても絶対信じないです。

11月

ついにWindows 10 Mobileが世に放たれます。
海外ではWindows 10 MobileがプリインストールされたLumia 950/950XLが発売されましたが、国内でもすでにWP8端末を発売しているマウスコンピュータがW10Mを搭載したタイプのMADOSMAの発売を発表するなど盛り上がってきます。
一体いつどのメーカーがWindows 10 Mobileを搭載した端末を発売するかで盛り上がっておりましたが、トリニティが11月30日に発表を行うとリリースを公開します。
じゃあトリニティが一番かと思ったら

かと思えば 日本最速発売!Windows 10 Mobile対応スマホ『KATANA 01』を11月25日に先行販売開始。販売価格はLTEで驚きの12,800円(税別) | freetel と具体的な発売日を明示してfreetelが発売日競争でトップに立ちます。しかも最初は19800円という話だったKATANA 01が実発売価格12800円とさらにお安くなります。

この大混戦の中、ここで隠し玉が登場。
10月のイベントでも全く話に上がってなかったのに、突如発表されたEveryPhone。まさかヤマダ電機が出してくるとは思ってもみませんでした。
EveryPhoneは28日に発売となり、国内初W10M端末はEveryPhoneとなります。

が、最も早くW10Mを利用できるようになったのは我らがMADOSMA。
www.mouse-jp.co.jp OTAアップグレードではなく、店頭でのアップグレードサービスを実施することによりEveryPhoneより一日早くW10Mを触れることができました。

12月

マウスコンピュータ、フリーテル、ヤマダ電機、トリニティが端末を発売し、残りのAcerVAIOが音沙汰がない状態。
2015年中になにがしかの発表があるのでしょうか。気になります。

終わりに

昨年の記事では〆として

2015年、吉報が春風に乗ってやってくることを祈ってます。

と書き、とうとう吉報が舞い込んできました。
もちろんまだまだWindows Phoneは日本での認知が低く、非常にニッチな一部の市場に流れているだけという問題があるわけですが、せっかく長らく待ち望んだものが手に入ったわけですし、来年もこの流れを維持してさらに大きな波が生まれるようファンとしては下支えをしていきたいものです。