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IT系と日常系の備忘録。三日坊主。

VPS構築の未完成備忘録 其の二 -Webminにログイン~初期設定-

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前回の通り、VPSを借りた。

 

借りたのはSaaSes

 

新サービス登場直後ということもありある程度は時間がかかるかと思っていたけどそれほどかからずに開設が完了したというメールが届いた。

 

パスワードなどは添付されていたPDFファイルに書かれている。

 

 

 

 

SaaSesはサーバのコントロールパネルとしてWebminを採用している。

 

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これは本来はコンソール上から設定しなければならないApacheなどの設定の大半をGUI上で編集することができるサービス。

 

勉強の意味では、あまり使わない方が良いのだけど、非常に楽なので今後設定はこれであらかた行う。

 

 

 

PDFに載っていたIDとパスワードでWebminにグイン。

 

まずはこのWebminのパスワードを変更する。初期設定だと覚えていられないので。

 

左のメニューからWebmin→Webmin ユーザを開きWebminユーザのテーブル内にあるrootをクリック。

 

パスワードのコンボボックスから変更:を選択した後新しいパスワードを入力し保存をクリック。これで新しいパスワードが設定される。

 


次はSSHの設定。

 

これをしておかないとセキュリティ上の問題があるのですぐに設定を変更する。

 


まずはユーザを作成する。

 

今後SSHでログインする際はここで作るユーザを利用する。rootでいきなり入れるようにすると万が一攻撃などで破られたとき悲惨。

 


左メニュー システム→ユーザーおよびグループを開き、新しいユーザーを作成をクリック。

 

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ユーザ名に作りたいユーザの名前を(今回はhogehoge)、パスワードは通常のパスワードにチェックを入れて入力。

 

通常のパスワードとはいえ、保存する際暗号化されるので安全、なはず。

 

このときwheelグループに登録しておく。ここにいれておくとsuコマンドで簡単にrootに昇格できる。

 


次にSSHのログインに関する設定を。

 

左メニュー→SSHサーバの認証をクリック。

 


空のパスワードでのログインを制限するをはいにチェック。ルートでのログインを許可するのダイアログボックスをいいえにする。

 

終わったら保存をクリックして、SSHサーバを再起動する。

 

 

 

次にhost.allowの設定を変更。

 

左メニュー ネットワーク→TCP Wrappersを開き、Add a new rule.をクリック。

 

ServiceはALLにチェック。RemoteHostの空欄のチェックを入れて、空欄に自身のIPアドレスを入力。

 


これで後述するdenyhostsにひっかからなくなるはず。次はrootになれるユーザーの指定。

 

wheelグループに属しているユーザーのみrootに昇格できるようにする。

 

ターミナル(WindowsならTeraTermPuttyなどのソフトを利用)を開き、SSHでログイン。

 

suコマンドでrootに昇格してから

 

vi /etc/login.defs

 

SU_WHEEL_ONLY yes を最終行に追加。

 

vi /etc/pam.d/su

 

#auth required pam_wheel.so use_uid の#を外す。

 


これでwheelグループに属していないユーザーはsuコマンドを利用しても昇格できない。(要再起動)

 


次にdenyhostsをインストールする。これはSSHブルートフォースのように短時間にSSHにログインを仕掛けてくるものを片っ端からhost.denyに登録するソフト。

 

これはパッケージに入っていないので自分でインストールする必要がある。

 

ただ、通常のレポジトリには登録されていないので自分でコンパイルするか、野良レポジトリを利用する必要がある。今回はRPMforgeレポジトリを登録し、yumでインストールする。

 

まずはyum-prioritiesを導入する。これを入れることでリポジトリの優先度を指定でき、標準リポジトリのパッケージがRPMforgeのパッケージで上書きされてしまわないようになる。

 

yum -y install yum-priorities

 

vi /etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo

 

レポジトリにpriority=1を追加。

 

これでOK。

 

RPMforgeは

 

rpm --import http://dag.wieers.com/rpm/packages/RPM-GPG-KEY.dag.txt

 

rpm -ivh http://apt.sw.be/redhat/el5/en/i386/RPMS.dag/rpmforge-release-0.3.6-1.el5.rf.i386.rpm

 

これでいいはず。

 

後はお好みで

 

yum -y install yum-fastestmirror

 

を入れておくのも良い。

 

denyhostsはpythonを利用したものなので

 

yum list installed | grep python

 

で必要なソフト(pythonpython-devel)が入っているか確認する。

 

入っていたなら

 

yum -y --enablerepo=rpmforge install denyhosts

 

でdenyhostsをインストール。

 

denyhostsの設定を行う。

 

vi /etc/denyhosts/denyhosts.cfg

 

PURGE_DENYを1hくらいにしておくと良いかと。(1hは1時間)

 

 

 

ついでにいらないものの削除。

 

SaaSesはプリインストールでEC-Cubeなどが入っている。これはちょっと邪魔なので削除する

削除するものは/optに入っているもの。ここにはEC-CubephpMyAdminなどのプリインストールされているものが入っている。

このうち必要なもの以外を削除する。

これを削除した後、/etc/httpd/conf.d/にある該当するconfファイルを削除。私の場合はeccube.confとfdoc.confを削除した。

また、EC-CubeMySQLを利用しているのでWebminでいらないデータベースを削除。

これで削除は完了、なはず。

 

 最後に時間あわせを。

VPSはホストと時間合わせをしているので基本的に時間あわせは必要ない。はずだけど、ホストが狂うことだって考えられるので一応こちらで時間あわせするようにする。

Webminの左メニュー→システム→予定済みCron作業→新しいスケジュールのCronジョブを作成

cron ジョブを実行するユーザをrootにして、コマンドに

 

/usr/sbin/ntpdate NTPサーバーのIPアドレス(私の場合は210.171.226.40にした。)

 

を入力。実行する時間は適当に。

 

参考にしたサイト

 

CentOS5初期設定 - CentOSで自宅サーバー構築

RPMForgeの設定 - radio-keiosの日記

RPMforgeリポジトリ導入(RPMforge) - CentOSで自宅サーバー構築

denyhostsを設定してみよう

セキュアなサーバを作るために最低限やっておくこと: エスキュービズム ラボ Blog